宮城・鳴子への旅2 木造の小学校校舎

実はいろいろと不思議な偶然の多い旅でした。
温泉に行ったら、最近「深川福々」で取材した
北の湖部屋の親方印付き番付が貼ってありました@@(笑)

旅の2日目、おもちを食べた店で河北新報をめくっていたら、
古川第一小学校の、築80年の木造校舎が震災で歪んでしまったため、
取り壊しが始まったという記事が出ていました。
読んですぐに、これは私の父方の曾祖父が古川でやっていた土建屋
昭和4年に手掛けたものだとわかりました。

この校舎、16年前に見たのが最後でした。
震災後しばらくしてから、そういえばどうなったのかな?と
思い出したことがあったのですが、検索することもなくそのままになり、
今回の旅も急に決まってろくに準備していなかったので
不意にその場で「消息」がわかったのです。


記事によると、耐震補強もしてずーっと使われていたそうですが
残念ながら今度の震災でついに再起不能になり
11月までに解体されてしまう模様。
読んでいたとき、私は同じ市内にいました。
カーナビのおかげで10分後には現地にたどり着いていました。

解体工事はもう始まっていたので近づけなかったのですが、
原形を留めた姿を最後に見ることができました。


父のきょうだいは10人いて、孫はその倍ぐらいいますが
今はだれも古川にいないので、
なんだか子孫代表で見届けたような気持ちになりました。
ついでに(これまた予定には入れていなかったのですが)
古川の寺にお墓参りに行ってきました。
この前来たのは16年前(汗)。この16年何やってたっけ…(笑)
時が経つのは早いです。

お寺の石が、おそらく震災時のままでした。
とはいえ、さすがにこのあたりでは、目に見える被害はもう少なかったです。

最終日に松島に寄っていきました。
今まででいちばん松島をきれいだと思いました。
芭蕉が渡った雄島に行こうとしたら、橋が落ちたままでした。いつかぜひ。


個人的には意義深い旅になりました。
そして東北の人たちと接することができてよかったです。
稲穂は実り、道の駅の野菜はみずみずしくてとても美味しそうでした。
思うところありありです。