渡ひろこさんの授賞式ルポ

優れた詩作品に贈られる福田正夫賞の授賞式が今日、東京・渋谷で開かれ、「メール症候群」で受賞をしたそら庵のグッドフレンドの渡ひろこさんに、賞状と記念のテラコッタが贈られました。

福田賞は、日本を代表する民衆詩人の福田正夫氏(1893〜1952)を顕彰して創設され、今回で第32回を数える伝統ある賞です。

そら庵と渡さんの関わりは深く、開店準備時代からそら庵の行く先をいろいろと話し合ったり、第一詩集の出版記念会「渡ひろこをワタル」も開催しました。このほかにも数回、ポエトリーリーディングのイベントで朗読を披露してくれました。いわば、そら庵の「心の友」です。

授賞式のあいさつで渡さんは、「身に余る光栄です」とした上で、「アラフォーの感性で独自の切り口の詩を書いていきたい」と語られました。表題作「メール症候群」はネットをモチーフとした作品。「私自身、インターネットで人々とのネットワークが広がりました。しかし、ネットは一つのツールですので、あくまでテキストを重視したい。いつも詩作の難しさと格闘しています」と述べられました。

このほか、高田馬場のベンズカフェで開かれている、若者中心のポエトリーリーディングに参加して詩作に影響を受けたことに触れ、異なる世代との交流の面白さを指摘。「アラフォー世代の自分は、上の団塊世代と若者のはざま。それをつなぐ立場にあると思います」と話し、世代を越えたネットワークの大切さを強調されました。

また、イベント「渡ひろこをワタル」でコラボした深川番所・鵜殿さんや、渡さんの「月をついばむ魚に曲をつけ演奏した私たちのバンドにも謝辞をいただき、感激しました。あの時はたのしかったですね。(狸)



あらためて、渡さん、おめでとうございます!!

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写真は、福田正夫賞の賞状を受け取る渡ひろこさん