年の瀬のご挨拶

11月3日、4日と2日間にわたって、東海亮樹を偲ぶイベントが開催され、
そのご報告を早く書きたいと思っていたのですが、
やらなければいけないことに追われ、あっという間に大晦日に。
年明けにさっそく書こうと思います。
先日発行した「深川福々」第50号の話題も年始にまた。


あるドラマを観ていたら
「そんなに急いでいたら、最後までたどり着けないよ」
と主人公に向かって言う台詞があって、そうだよね〜と実感。


元気なのかもしれないけど、元気じゃねえよ
と言いたくなるひねくれ者の自分がいて、
どんな言葉にも嘘が入りそうなので
SNSに日常の投稿ができなくなっていますが
時間は平等に流れ、2018年を迎えます。

森下・開座、岡庭秀之さんの絵が気持ちにも場所にもぴったりだったので、
無造作ですが東海の祭壇に置いています。


こちらは2018年を迎えますよっと…


多くの方のお心遣いが生きる力となり、
生きている間はとにかく生きていかなくちゃいけないんだなと
実感したこの数ヶ月です。
でも世の中には怒るべきこと、どうにかしないといけないだろう!
ということ、そして宝石や宝石の原石のようなもので一杯ですね。


2017年にこのブログをお読みいただいたみなさま、
ありがとうございました。
宜しければ、2018年にまた。

「かわら版 深川福々」第49号です(10月14日発行)

ひと月以上経ってからの報告となりますが、
10月14日に「かわら版 深川福々」第49号を発行しました。
休館中の東京都現代美術館清澄白河のまちで展開するアートプロジェクト、
MOTサテライト」など、秋の深川も話題豊富だったので
通常通り前号から2ヶ月での発行に。スタッフのみなさんと頑張りました。


夏以降、公式サイトが更新できない状態のため、
今回も本ブログに記事をアップします。


第49号のご紹介です。
・ふかぷくインタビューは、深川資料館通りのギャラリー「グランチェスター・ハウス」を主宰する志村博さんです。志村さんは深川で育ち、イギリスと日本で版画作家、映像作家として活躍。秋の「MOTサテライト」では「思い出のぞき窓・清澄白河プロジェクト」にご参加でした。


〔連載〕
・のりさんの口福 (イラストレーター・福田紀子)
深川2丁目、明治小近くにオープンしたパン屋さん、「VIKING BAKERY」さんです。サンフランシスコのベストなパン屋さんをイメージしているそうです。

・はっけよい 深川の相撲部屋(37)大嶽部屋 友鵬さん追悼篇(イナバリエ)
大嶽親方と二人三脚で力士を育て、温かいお人柄が相撲ファンにも慕われていた世話人・友鵬さんが9月に急逝。私達も取材の際にお世話になっていました。友鵬さんの追悼記事です。

・人
北海道産ナチュラルチーズ専門店「チーズのこえ」店主の今野徹さんにお話を伺いました!

・「深川・温故知新」〜写真で比べる昔と今
今回は平野一丁目のカフェ、GINGER.TOKYO店主の高山聡さんに寄稿していただきました。高山さんは昔の写真の保存と継承を呼びかける活動を行っています。

・ふかがワンダーランド
11月11日、12日の土日、深川エリアの約50の店舗が参加して開催された街歩きのイベント「深川ヒトトナリ」

・ふかぷくEYE (スタッフ・リレーコラム)
本格的なクラフトビールが飲めるお店が増えています!スタッフが取材に伺いました。

表紙写真はTAP Galleryの佐久間元さんの撮影です。


次号は12月中旬発行予定です。

11/9上映会無事終了、ありがとうございました


11月9日に開催した両国門天ホールでの「小名木川物語」上映会は、おかげさまで満員御礼にて無事終了いたしました。

上映の後、映画音楽の岡野勇仁さんに、スタインウェイによりテーマ曲などを演奏いただきました。素晴らしいピアノでの演奏は、感激の一言でした。続いて大西みつぐ監督がご挨拶。プロデューサーを務めた東海亮樹の追悼上映会でもありましたので、最後に私、東海明子もご挨拶いたしました。プログラム終了後は、そのまま会場で懇親会に。お客様とお話できて楽しく、嬉しいひとときとなりました。

東海亮樹と私の友人知人の方々に多数ご来場いただき、ようやく観ていただけた方も多くてとても嬉しかったですが、私達や関係者の知人ではない方も少なくなく、そのことにも感慨ひとしおでした。数も範囲もまだまだ小規模だと思いますが、この作品が1年近くかけて、少なからぬ方に知っていただけたことは、製作者として嬉しい限りでした。


多くのお客様にご覧いただき、忘れられない上映会となりました。ご来場くださいました皆様、ご協力、応援いただいた皆様、本当にありがとうございました。
東海も喜んでくれたのではないかと思います…

両国門天ホールの黒崎さんには、東海の急逝後、いち早く上映会をご提案いただきました。黒崎さんからお話がなければ、年内の上映会は見送っていたと思います。映画上映の会場としても素晴らしく、このような機会を与えていただいたことに感謝が尽きません。

初見、再見の方から温かい感想を頂戴し、大いに励みとなり、来年につながる上映会ともなりました。
まだ「育つ」可能性がある子のようです(笑)時間がかかっても育てていこうと思います。

上映はしばらくの間、再び休止となります。東海が亡くなって4ヶ月近くになりますが、まだ何かと落ち着かず、頻繁な企画が難しいためです。何卒ご了承ください。でも、来年また、大西監督やスタッフと機会を設定いたします。どうかお待ちください。

休止期間中も、公式サイトには、ロケ地情報など「小名木川物語」をさらに楽しみ、理解を深めていただけるような内容を追加する予定です。
宜しければ、今後とも応援のほどよろしくお願いいたします!
http://onagigawa.com/

11月9日(木)19時、小名木川物語上映会を開催します@両国


映画「小名木川物語」は、プロデューサー・東海亮樹の7月の急逝に伴い
上映を休止していましたが、 11月9日(木)、両国門天ホールにて
再び上映会を開催する運びとなりました。
当日は19時から映画上映の後、音楽監督・岡野勇仁のピアノ演奏と
大西みつぐ監督のご挨拶を行います。
終了後も引き続き会場内にて、スタッフやキャストとご歓談いただけます。
今年2月の初上映から数えて11回目で、本年最後の、
そして故人を偲ぶ上映会となります。
来年も上映会を企画いたしますが、この後しばらくは上映予定がありません。
この機会にぜひご来場ください。前売りがお得です〜。
詳細は以下とチラシをご覧ください。

☆「小名木川物語」は深川を舞台とした自主制作のオリジナル劇映画です。
深川で生まれ育った写真家・大西みつぐ(2017年日本写真協会賞作家賞受賞)の
初監督作品。約4年の製作期間を経て2017年2月初上映。
小名木川江東区を東西に流れ、まちの歴史を見つめてきた川。
主要キャスト以外は実際に商店や工場を営んでいる人達に本人役で出演いただき、
ドラマとドキュメンタリーが融合した作品となっています。


「この映画について」
http://onagigawa.com/about/

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両国橋アートセンター ミニイベント
映画「小名木川物語」上映会


11月9日(木)開場 18:30 開演 19:00
〈第1部〉19:00
小名木川物語」上映(93分)
〈第2部〉20:40〜21:10頃
映画音楽演奏:岡野勇仁(ピアノ)
大西みつぐ監督ご挨拶


料金:前売り 1,000円、当日 1,300円
(全席自由・定員50名)


会場:両国門天ホール
http://www.monten.jp/
東京都墨田区両国1-3-9 ムラサワビル1-1階
・JR「両国駅」西口より徒歩5分
・地下鉄都営大江戸線両国駅」A4、A5出口より徒歩10分
・地下鉄都営浅草線東日本橋駅」より徒歩10分


予約・問い合わせ先:
小名木川物語」製作委員会
090-7247-7488
メール: onagigawa.monogatari@gmail.com


主催:一般社団法人もんてん、「隅田川 森羅万象 墨に夢」実行委員会(すみゆめ)
共催:墨田区、公益財団法人墨田区文化振興財団
特別協賛:アサヒグループホールディングス株式会社
協力:「小名木川物語」製作委員会


小名木川物語」公式サイト
http://onagigawa.com/
予告編をご覧いただけます。

「かわら版 深川福々」第48号です(8月5日発行)

8月5日に「かわら版 深川福々」第48号(8-9月号)を発行しました。
今回は本ブログにすべての記事をアップしています。

7月下旬の発行を予定して6月から準備を始めていましたが、
編集長で制作も半分以上担当していた東海亮樹が急逝したため、
制作自体はゼロから取り組むこととなり、一時は発行できるかどうか危ぶまれました。
しかしスタッフのみなさんのご協力で無事完成し、
8月5日前後、執筆陣のみなさんにもお手伝いいただき配布、設置を行いました。
感謝が尽きない48号です。
東海は6月初めに相撲記事の写真を撮影し、6月下旬にインタビュー取材を行いました。
でも記事はまだ執筆していなかったため、
スタッフの黒崎さんに執筆と構成をお願いしました。
すべての記事をカラー写真で掲載している公式サイト「WEB版深川福々」ですが、
こちらも主なサイトの運営は東海が行っていたため、
残念ながら現時点では情報の更新が難しい状態です。
そこで今回はfacebookページとこちらに掲載しました(禁無断転載、よろしくで〜す)。




「かわら版 深川福々」は2009年に「深川いっぷく」の元マネージャー、
白濱さんが創刊。当初は深川資料館通り商店街にフォーカスしていましたが、
やがてすぐに森下、門仲方面にも地図が拡大し、
そら庵の私達も協力を始めました。そして2011年夏に発行した第12号から
私が発行人、東海亮樹が編集長という体制に変わり、スタッフも徐々に一新。
以後、隔月での発行を続けました。
2015年頃からは「清澄白河人気」の追い風もあり、発行部数は8000部に増えました。


東海は、編集長となる前からインタビュー取材と執筆を担当していたため、
この7年ほどにインタビューした方は40人を超えました。
本にできるかもしれないねと話していたのですが…
バックナンバーでお読みいただけます。
(トップページは5月に発行した第47号です)
http://www.geocities.jp/fukagawapukupuku/

東海亮樹、東海明子の友人知人のみなさま、そら庵を応援いただいたみなさまへ

7月最後の日曜日に。
このたび、そら庵を共に運営していた夫、東海亮樹が急な病に倒れ、
7月21日に永眠いたしました。享年48歳でした。
7月25日と26日に通夜と葬儀・告別式を執り行いました。


葬儀はおかげさまで本当に多くの方にご会葬いただき、滞りなく終了いたしました。
ご多用のところご参列いただいたみなさま、お花や弔電をお送りいただいたみなさま、
お手伝いいただいたみなさま、お心を寄せてくださったみなさま、
誠にありがとうございました。
東海は照れくさそうに喜んでいたことと思います。また遺された私達の慰めともなりました。


ただ、ほとんどの方にきちんとお礼を申し上げられず誠に申し訳ありませんでした。
また改めてご挨拶いたします。


SNSを含むネットでは本日までお知らせを行わなかったため、生前東海とご親交があり、
この投稿で訃報を知ることとなった方も多々いらっしゃることと存じます。
突然のお知らせとなった失礼を心よりお詫び申し上げます。


通夜の席で行った喪主挨拶です。


「本日はご多用のところ、故・東海亮樹の通夜に足をお運びいただき、
誠にありがとうございます。
東海はつい先日まで、共同通信文化部の記者として、取材、執筆を行っておりました。
そのかたわら、近年はここ深川で、さまざまな活動を行っていました。
共同通信の地方勤務から東京に戻って居を構えたのが深川でした。


私が店主を務めたカフェを一緒に運営したり、
無料情報誌「かわら版 深川福々」の編集長をボランティアで務めておりました。
また4年前からは深川を舞台にした自主映画「小名木川物語」のプロデューサーを務め、
今年ようやく、念願だった完成披露上映会を開催したところでした。


あちこちで充実した時間を過ごしておりましたが、7月5日、突然、
急性大動脈解離を発症して救急搬送され、12時間を超える大手術を受けました。
何とか手術を無事乗り越えたのですが、発症の過程で心臓にも影響が生じたようで
心臓が完全に復活せず、人工心肺補助装置を付けて回復を待つこととなりました。
それから2週間、顔色が良くなったり、意識が回復するような兆しもあったのですが、
残念ながら先週半ばから心臓が弱っていきました。
最後は眠ったまま、とても穏やかに旅立っていきました。


東海は昭和43年に生まれ、埼玉県狭山市入間川小学校から、
千代田区立麹町小学校に転校し、中学から高校にかけては筑波大付属駒場に通いました。
慶應義塾大学経済学部の卒業ですが、法学部政治学科の内山秀夫先生のゼミにも参加し、
メディアへの道に進むきっかけとなりました。
私は東海と1990年に内山先生のゼミで知り合いました。
92年に共同通信社に入社し、宇都宮、広島、大阪の各地方支局や支社で勤務し、
2003年から東京本社の文化部で記者を務めました。


本日は生前からご親交いただきました方々にお集まりいただき、
さぞ喜んでいることと思います。でもすごく照れ屋でもありましたので、
恥ずかしそうに縮こまっているかもしれません。
東海はたくさんのアイデアと夢を抱えていました。また中国にも何度も訪れ、
これから更に知見と経験を深めたいと話していたところでした。本当に残念でなりません。


最後の地となった病院は、江戸時代に作られた運河の一つ、横十間川のほとりにありました。
またここ、平安祭典のすぐ裏は、東海がプロデュースした映画のタイトルとなっている、
小名木川が流れています。奇しくも本日は小名木川で、
戦災の犠牲者や亡くなった人を慰霊する灯籠流しの当日でした。
闘いを終えた東海を、最後は川がやさしく見守ってくれたように思います。


微笑んでいるような安らかな顔で眠っておりますので、
ゆっくりお別れしていただけましたら幸いです。
ここに生前のご厚誼に対し厚くお礼を申し上げます。
本日はありがとうございました。
2017年7月25日


東海は、いつの頃からか何度も
「おれの葬式では『天国への階段』(Led Zeppelin)を流してほしい」と言っていました。
そこで葬儀では『小名木川物語』の音楽監督を務めた岡野勇仁さんにお願いして、
映画のサントラと共に流していただきました。


東海は中2のときに、「レッド・ツェッペリン狂熱のライヴ」を観て、
学校の勉強をするのは今日でやめようと決めたそうです(笑)
何もやめなくてもいいのにと思うところですが、どうやら大真面目に有言実行したらしく、
入学時に上から2番だった成績が、高校の頃には下から2番だったと聞きました。
でもたぶん、その決意があったからこそ、私達は東海と出会えたような気がします。


東海のことだけを考えていると、無限の闇が広がっているように思う瞬間がありますが、
それを遮るように、東海と私の素晴らしい友人知人のみなさまが
手を差し伸べてくださっていることに感謝の念が尽きません。
そして「遺志を継ぐ」という言葉に一筋の光が見えるようでもあります。
とは言え、あの東海の遺志を継ぐなんて、とても私にはお手上げなのですが、
ふとした折に、妄想混じりに語っていた、アイデアや夢のかけらの一つぐらいなら、
ささやかに形に出来るかもしれません。


東海亮樹は素晴らしい人でした。
20数年の間にはいろいろなことがありましたが、
パートナーとこのような気持ちでお別れできたことは、とても幸せなんだろうと思います。
これまで東海を温かく見守ってくださいました皆様、誠にありがとうございました。



東海はヒマワリが好きだったので、葬儀で飾っていただきました。それをアレンジメントにしたものを、いま自宅に供えています。ついでに言うと、イタリア映画の『ひまわり』も大好きでした。



(いただいたコメントなどへのお返事は、申し訳ございませんが少々遅れるか、
メールやメッセージとさせていただくかもしれません。
あらかじめご了承いただけますと幸いです。)


東海明子

4/23美楽市で『小名木川物語』展、4/27深川いっぷく上映会を開催しました


4月23日(日)は、年2回深川資料館通り商店街の路上で開催される美しいもの、楽しいもの、なんでも市、
「深川美楽市」にて「小名木川物語」展を開催しました。
当日は最高のお天気で、美楽市は大盛況に。私達のブースは通りの一角にある商店街事務所。
大西監督撮影のスチールや新聞掲載記事の展示、
そして上映会の時の舞台裏映像、上映会のライヴ、予告編などの映像をまとめたものを観ていただきました。

一日だけの展示でしたが、近隣から遠方からいらっしゃった方々とお話しできて
楽しい数時間となりました。大西監督の写真を間近に見て、
映画が観たくなったという方もいらっしゃいました。

何より、映画のワンシーンとして撮影を行った美楽市がとーっても楽しいのです。
大道芸とさまざまな出店が絶妙に溶け合っていて自然にウキウキしてきます。
写真は映画でご協力いただいたハードパンチャーしんのすけさんのショータイムです。
次回は9月24日(日)です。

4月27日(木)は、初上映から通算3回目となる「深川いっぷく」での上映会が無事終了しました。
上映終了後には製作の東海亮樹と主演の徳久ウィリアム、出演者の佐藤美佐子、
地元出演者の津野利行さんのご挨拶と、徳久ウィリアムのミニライブを行いました。


前2回の200人〜300人近い会場と異なり、お客様との一体感を感じられて、小さな会場の良さを実感しました。
お客様との距離が近いので、その分ドキドキもしましたが^^
何人かの方、そして店主の藤田さんから大変ありがたい感想をいただきました。
励ましのお言葉と受け止め、今後も上映活動を頑張っていきたいと思います。


会場の「どうぶつしょうぎCafe 深川いっぷく」の公式サイトです。

http://fukagawa-ippuku.com/
女流棋士の藤田さんが世界のボードゲームを集め、実際にプレイできるという素晴らしいCafeです。