【報告】豊島の盆踊り音頭 映像&トーク


7月5日土曜日夜、瀬戸内・豊島の盆踊り音頭の映像&トークイベントを開催しました。
企画は音楽家高橋裕(チャーリー高橋)さんと、日本の芸能に詳しく、
以前そら庵でも能登の節談説教などを披露された中西レモンさん。
中西さんが昨年盆踊りを見学し、
美術家の安岐理加さんが代表を務める団体「てしまのまど」の活動の一環として、
この春に『インタビュー・資料集 豊島の盆踊り音頭』が刊行されました。
てしまのまど http://t.co/s1uV7N8JzI
イベントでは安岐さんをお迎えして、
資料収集過程で見出された音源資料や踊りの映像などをご紹介いただきました。

豊島の盆踊りは昔ながらのもの。
盆踊りの歌や型はどこまで遡れるかなかなかわかりませんが、
念仏踊りや江戸時代の絵画にもつながりが見いだせます。
京都の天保年間に流行った「蝶々踊り」の絵が紹介されましたが、
http://nekoarena.blog31.fc2.com/blog-entry-1339.html
(↑真ん中へんに出てきます)
豊島で聞き取りした年配の方も
小学生のときまで仮装があったとお話していたそうです。
歌い手が使う傘の意味、色歌などの話題でも盛り上がりました。

中西さんには那須与一をうたった豊島の盆踊り唄を披露いただきました!
私の盆踊りの記憶は東京大田区多摩川土手の盆踊りで、
そこで流れていたのは「東京音頭」や似たような唄ばかり。さらに大音量(笑)
一度見た会津・東山温泉の盆踊りは「会津磐梯山」も歌われて素晴らしかったですが
佃の盆踊りは驚きでした。静かで美しく、ナンバの動きも江戸以前をしのばせます。
豊島のは佃と共通性がありました。


さまざまな想像の膨らむ楽しい会となりました。
安岐さん、中西さん、高橋さん、ご来場の皆様ありがとうございました。