小澤敏也さんを偲んで

パーカッショニストの小澤敏也さんが先週11月18日に永眠されました。

昨年5月29日にそら庵で開催したライブ「顔合わせ」で
ビリンバウを演奏された小澤さんです。(ヴォーカルはEMiKO VOiCEさん)

同じく昨年6月30日の紙芝居イベントから。楽団ぺとらの一員として
「ぺとらの新世界旅行」で「パンデイロマン」役を演じる小澤さん。
今年の春頃から闘病されていたことはSNS経由で何となく知っていたのですが、
こんなに早くお亡くなりになってしまうとは夢にも思いませんでした‥


助手の坂本真理さんが、密葬までをご報告されています。
http://www.pandeirocker.jp/?p=3801
http://www.pandeirocker.jp/?p=3811
見送る事 http://www.pandeirocker.jp/?p=3827


小澤さんと私の関わりはほんのわずかで、
そら庵でお会いした回数を数えてみたらたぶん6回。あとライブ会場で2回お聴きした程度。
でも、とても良い出会いをさせていただき
小澤さんの素晴らしいお人柄に触れることができました。
小澤さんへの感謝を込めて、少し思い出を書きます。


小澤さんは、そら庵の音楽監督・岡野勇仁さんのご紹介で
2011年の2月頃、初めてそら庵にいらっしゃいました。
パンデイロをはじめとするブラジル音楽の打楽器奏者になったきっかけは
サッカーが大好きだったこと、そして生まれ育った西東京の思い出などを
生き生きとお話になりとても楽しいひとときでした。
実はその後、以前のそら庵ホームページに存在していた「メッセージ」欄に
「先日は長話してすみませんでした。楽しかったです」というコメントを頂戴しました。
毎日チェックしている欄ではなかったので、少し経ってからコメントに気付き、
慌ててお返事しました。心のこもったメッセージがとても嬉しかったことを覚えています。
本当に残念ですが、この欄はHPを変えるときに消失していました。
私だけの思い出として大切にしたいと思います。


その後、2011年7月の「深川芸術祭vol.10」で初出演いただき、
2012年5月29日開催のライブ「顔合わせ」で二度目の出演(ブログ報告です)。
http://d.hatena.ne.jp/sora-an/20120529/1338295723
そして2012年6月30日開催「紙芝居チャチャチャ」
楽団ぺとら「ぺとらの新世界旅行」に出演されました。
http://d.hatena.ne.jp/sora-an/20120702/1341216470
最後の「紙芝居チャチャチャ」は、「ぺとら」の皆さんの企画イベントで
心躍る夢のようなステージでした。
パントマイムを取り入れた小澤さんの演技が最高でした。
私のつたない報告で恐縮ですが、よかったらご覧ください。


最後にお会いしたのは今年の2月。
馬頭琴奏者・嵯峨治彦さんの演奏会を開催した際、客としてご来場になりました。
嵯峨さんとは音楽仲間だったんですね。
仕事先から駆けつけて、お腹が空いていらっしゃったので
カレーをお出ししましたが、終演後小澤さんも打ち上げにご一緒することに。
「そら庵のカレー食っちゃったよ〜〜」と笑いながらおっしゃったので
苦笑しながらすいません〜〜とお返事したのが最後でした。

(写真は前田康久さん)

機会があれば、最初にお会いしたときの話をもう一度聞きたいと思っていましたが、
二度目はありませんでした。「またこの次」はないのかもしれませんね。
小澤さんの優しさと笑顔、素晴らしい演奏はこれからもずっと忘れないでしょう。
小澤さんのご冥福を心からお祈りいたします。
そして生の演奏や表現活動に触れられる場として、
より多くの方に来ていただけるよう、微力ながらこれからも力を尽くしたいと思います。


最後に小澤さんと岡野さんが2011年1月に共演されたときのリンクを貼ります。
会場は北千住にあったコズミックソウル。私も客として聴いていました。

小澤敏也 PANEDEIRO met with初代ピアノ屋岡野勇仁
http://www.youtube.com/watch?v=jEqBLS1VTms