【報告】三上敏視さんの神楽ビデオジョッキー:出雲など島根県篇

2月21日夜は、三上敏視さんによる神楽ビデオジョッキーを開催しました。
三上さんには今回も貴重な映像を流しながらたっぷり解説いただき
またまた楽しく、驚きと発見に満ちた時間となりました。

私の母が出雲出身なので、2回目の今回は出雲など島根県の神楽を特集していただきました。
(感激でした!)
一部だけご報告すると、、
出雲では、巫女さんが大きな役割を務めている神楽が
美保神社などに残っています。
隠岐の島の島前神楽でも巫女さんが神楽の正式メンバーとして巫女舞を行いますが、
全国的にほとんど見られないそうです。
中世以来の伝統ではないかとのお話です。
能の舞が取り入れられていることで有名で、
ユネスコ無形文化遺産となった佐陀神能佐太神社)にも巫女舞が。
(追記)
この点で私の理解があやふやだったところ、三上さんに補足いただきましたm(__)m
佐陀神能巫女舞は現在男性が女面を付けて舞う舞になっていますが、
名前は「真の神楽」です。
神楽の基本が巫女舞だったということがわかります。」

そして昨年三上さんがご覧になった「大原神主神楽」。
33年に一度!の神がかりの神事が行われるとのことで、全国から研究者や神楽ファンが
集まったそうですが、その模様をじっくりご紹介いただきました。
昼に始まった神楽が延々と続き、午前4時近くになってついに「お託宣」が。
本当に貴重な映像を見せていただきました。とても静かに執り行われていました。

(パンフレットです)
http://www.unnan-kankou.jp/contents/kagura_team/26
雲南市のサイトにも出ています。(母の出身地もこのあたりです。)
神がかりは明治になって禁止されましたが、中国地方の山間部や離島などで
このように今でも残っていて目にすることができるとは嬉しいことですね。


ビデオジョッキーでは、おなじみヤマタノオロチの映像比較解説もありましたよ〜^^
最後に神楽の映像に合わせて三上さんに太鼓と歌のライブ演奏を披露いただきました。
これは今回お越しいただいた方だけの特典!!
楽家としての三上さんが神楽と接続したかのようで素晴らしかったです。
太鼓は映画「ある精肉店のはなし」に出ていらっしゃる方の制作だそうです。


日本は本当におまじないの国で、多様!
三上さん、そしてご来場のみなさま、ありがとうございました。
ご著書「神楽と出会う本」、店内に設置しましたのでぜひご覧ください。


三上さんのホームページ
http://www2.comco.ne.jp/~micabox/event/event.html