「仏教説話の今と昔」語り、芸能の源

1月30日夜、語りのイベント「仏教説話の今と昔」を開催しました。

中西レモンさん作の「南無阿弥陀仏」。昨年のイベントに続いて再びこの場所に。
その上におわしますのは法然上人です。
節談説教は浄土真宗の布教目的に生まれた節付きの語りなので法然さん。
(せっきょう、一般的には説教でいいみたいですね?)

桜井真樹子さん。
「仏教説話の今」として、自作の「青い比丘尼の物語」を初演。
語りつつ天台声明となり、再び語りとなり。
袈裟は知り合いの方から借りられたそうです!

中西さん。「仏教説話の昔」として「節談説教・加典兄妹」を披露されました。

小沢昭一さんの『また又日本の放浪芸 節談説教』内に収録された能登の説教師、
広陵兼純師の熱演をなぞるもの(プログラムより)でした。中西さんも熱演!
節談の歴史的経緯は、小沢昭一さん他による
『埋もれた芸能史からの招待 説教』が基本書のようです。

第3部では音楽家高橋裕(チャーリー高橋)さんも加わって
高橋さんの作詞作曲による『巡礼』『西行』『山越え阿弥陀』の3曲を。

ラストは天台声明と節談が、「音楽」として同時に存在するという
実際にはあり得ない至福の時間が生まれました。


語りとは、布教とは、芸能とは。
いろんなことを解体して見つめ直したくなるスリリングなイベントでした。
桜井さん、中西さん、高橋さん、
そしてご来場のみなさま、誠にありがとうございました!