つい夜更かしして本の話

土曜日は「書評合戦」ビブリオバトルを開催します。
面白いので、ぜひ一度観に来てくださいね〜!一昨日のブログをご参照ください。


そういうわけで、今日は久しぶりに、そら庵にある本の話題です。
再稼働決定や、原発都民投票の否決など心ざわめくニュースが続くので、
とりあえず原点に返ってこの本を。

『核時代 昨日今日明日 リレーインタビュー米の18人』。
1995年発行なのでもう17年前の本ですが、
広島の中国新聞社の記者が、当時まだ存命だった水爆の父エドワード・テラーや
ロバート・マクナマラなど、政治家、科学者、歴史学者らにインタビューしている
貴重な証言集です。


目に留まったところを1つピックアップ。
マンハッタン計画に参加してプルトニウムの抽出に成功、ウラン233を発見、
後に放射線の影響の疫学的研究を行った、化学・医学者のジョン・ゴフマン氏。
1969年に低レベル放射線の危険を警告する論文を書いて、原子力委員会から圧力を受けて
当時の職を辞任しています。人体への影響については
「残念ながらまじめな科学的議論に基づく合意には到達していない」と語っています。
ゴフマン氏自身も相当被曝していましたが、免疫が強かったのだろうと本人が語ったように
2007年に88歳で死去。研究者仲間は何人もがんや白血病で亡くなったそうです。
他にも放射線の許容線量や内部被曝を研究したカール・モーガン氏へのインタビューも
興味深いです。はっきりした答えを持っているわけではもちろんないのですが
この人がどんな考えに至ったかはわかります。
あとケネディ政権で大統領特別補佐官を務めたマクジョージ・バンディが
「どのような抵抗であれ、それが効果がないとは思わない」と語っていたのが印象的。
しかし核の問題は根深い…

先日亡くなった漫画家・畑中純さんのエッセイがあります。

この本のワイド版がありました。目立つところに置きます!
実はちゃんと読んでなかったので、早速(汗)