古屋和子さんが語る坂口安吾でした


今月の大川端語りの会は、半年に一度の
古屋和子さんによるひとり語り。演目は
坂口安吾の「歴史物」の一つ、『信長 其の一 珍童独立』でした。


天下のたわけ者、大馬鹿者と言われていた信長が
斉藤道三と対面して道三をうならせるまでのくだりです。
古屋さん、時折琵琶を奏でながら、約90分間をノンストップ!
90分は古屋さんにかかるとあっという間でした。終わってしまったのが残念で!


坂口安吾の文体がそもそも講談調だったので、
今日は特に「朗読を聴く」というよりも
芝居小屋や街角で、語りの名人から面白い話をエンエンと聴く楽しさがありました。
ただ、そこは古屋さんなので、講談を思わせるテンポの早い語りと
いつものクールで知的な語りが同居していました。
本当は連続ドラマのように、続きを毎週聴けたりしたらもっと楽しいでしょうね…
映像や音楽って、素晴らしい語り手が一人いれば決して必要ないですね(笑)


古屋さんは、安吾は信長のほかにも道鏡などをそれまでにない視点で
取り上げていて面白いとおっしゃっていました。
知りませんでしたー、いつか(で情けないですが…)読んでみたいです。


古屋さん、ご来場いただいた皆様、暑い中本当にありがとうございました!
次回は来年2月に登場されます。