「今和次郎を読む」でした!

本日はトーク&ミニシンポジウム「今和次郎を読む」を開催しました!


主催の畑中章宏さん(中央)、
コメンテーターとしてシンポジウムでお話しされた民俗学研究者の金子さん(左)、
同じく建築史研究者の本間さん(右)です。


今日3月18日は、奇しくも95年前の1917年(大正6年)に柳田国男今和次郎
民家研究をスタートした記念すべき日でした。
今日は今和次郎について、さまざまな角度からお話いただきました。


第Ⅰ部の畑中さんによる基調トークは「今和次郎は妖怪を見たか!?」
というタイトルでしたが、ここでいう妖怪とは
柳田国男が『遠野物語』で「現在の事実」として書いている
座敷童子などの「形のない神様」のこと。
今和次郎は柳田のようには見なかったかもしれないけど、
今自身が「妖怪となって」、普段の生活からは見えないものを見ていたのではないか
という説が出ていました。
かまどの神=家の一番奥にいて家を守る神に着目したことが、そのひとつ。


今和次郎は、多くの業績を残しているにもかかわらず、
アカデミズムの中では定評がない人、なかなかわからない人、
つじつまが合っているかどうかわからないマイナーな人と見なされていたようです。
それが時代がひとめぐりして、いま改めてスポットが当たっています。
イベントは終了しましたが、著作や畑中さんの著書などを通して、
今和次郎をさらに知りたいと思います。


降ったり止んだりのお天気でしたが、地元から、遠方から
多くの方にご来場いただき大変な盛会となりました。
みなさま、誠にありがとうございました!