特別な時間/マイディアポチコ

今日(14日日曜日)は、ぼんやりしたお天気だったけど暖かくて
私には、あの世とこの世の境目のように思えて
ポチコを送るにはいい日でした。


昼頃からしばらくは
深川番所の麻美さんや、実はこの5年ほど平日のお散歩係だった私の母たちと
ポチコのママの家で別れを惜しんでいました。
その後、ご近所の「犬友達さん」の車にポチコを載せて
すぐ近くの両国・回向院に行きました。

ポチコ、不思議なくらい美しくておだやかで
いい顔をしていました。
昨日も書いたけど、今日はなぜかますます気持ちよく眠っているようでした。
こんなにいい顔なんだから、
ポチコはやっぱり幸せだったんだよとみんなで話しました。


ポチコの入った箱には、昨日もう菊の花が何本か載せられていましたが
今日は私が森下で買ったストックとかガーベラとかをたくさん載せました。
「ハイカラになってよかった!」とみなさんに言われて
内心、狙いが当たったぜ!と喜んでいました(笑)


以前、若くして亡くなった女性の先輩のお葬式のとき
百合とか華やかな花を最後に載せたら、
その方がとても引き立ったのを覚えていたので。てなわけで
ポチコの箱は、私好みのカラフルでラブリーな花でいっぱいになりました。


それから菓子パンも3つ(笑)
ポチコはとにかくパンと乳製品が大好きだったのです。
誰もいないときに食パンを1斤全部食べちゃったこともあって^^
パンを入れたら、悲しいけど笑える風になって
とてもポチコらしくなりました。


犬って、人と違って、毛に覆われて皮膚が見えないせいか
何時間経っても見た目がほとんど変わらないのですね。
さすがに昨日よりも顔は冷たくなってしまったけど
意外と体はフサフサの毛のせいであったかく感じたり。


だからポチコとのお別れは、
その「長野食パン事件」とか「マカダミアナッツ中毒事件」とか
今までのポチコ笑い話の数々を振り返りながら
美しいものに見とれているという、不思議な時間でした。


回向院は、お寺と斎場の両方の機能があるんですね。
とても立派な霊安室がありました。
離れたところにいたのでちゃんと聞いていないのですが
お骨をどうするかも選べるようになっていて、
ポチコのママは、他のわんちゃんと一緒に焼いてもらって
手元には残さないことにしたみたいです。

あんまり可愛くて美しいので、
そのまま残せるものなら残したい気持ち(ハクセイにしたいとか)、
なきにしもあらずでした。でも、たぶんそんなものがあったら、
もう前には進めなそう。。。
ポチコのママもそういう考えでした。


ポチコへの言葉は
「ありがとう」に尽きまする…

ポチコは最初あるお宅で飼われていて、
その後いったん迷い犬になって、
ホームレスのおじさんと1週間暮らしたりしてから保護され、
たまたまママがネット検索で保護センターを見つけて飼うことになったのです。
それが11年前。実は顔を見ないで決めたんだそうです。


私は7年前に初めて出会いました。
でも本当の付き合いが始まったのは3年前の秋に、
初めてうちで2週間預かることになってから。
私は犬好きですが、実はちゃんと飼ったことがなかったので
犬のことは何もかもポチコから知りました。
そら庵を始める直前には3ヶ月預かったこともありました。
死なせちゃいけない!と思ってがむばったのも、今となっては
いい思い出です。
うちで撮った写真で、夕飯の前におすわりしているところ^^

「晩年」になっちゃったけど、最後の2年ちょっとは
そら庵の守り神のようになって大活躍。
こんなに多くの方にかわいがっていただけるなんて
思いも寄らないことでした。


ポチコを大切に思っていただき、
みなさま本当にありがとうございました。
これからもポチコにそら庵を見守ってもらえたら嬉しいですが、
どちらかと言えば、ポチコのママを見守ってあげてほしいです。

そら庵を始めたころは、今よりも期間限定的な見通しだったので
冗談だったけど、ポチコが死んじゃったらそら庵も終わりかな〜
なんて言ったことがありました。
でも、そういうわけにはいかなくなったかな。


まだ相当よたよたしてるのに、
急にポチコに自立を促されたような気分(泣)
まだ早い!戻ってきて〜〜〜と叫びたい!
でも「ポチコカフェ」ではなく、そら庵なんですよね。


明日から早速予定が入っているので
まだ名残惜しいのですが、いったん気持ちを切り替えます。
でも明日はとても福々しいイベントなのです。
ブログにご報告します。


写真は今日の夕焼け。今日らしい美しさでした。

また改めて写真や動画を掲載しますね。
ブログ検索したら、いろんなポチコが見られますよ。