【報告】三上敏視さんの「神楽入門」(4月12日開催)


4月12日に音楽家・神楽研究家の三上敏視さんをお迎えして
深川芸術祭vol.24「神楽入門」を開催しました。
日本全国のさまざまな神楽をビデオジョッキーしていただきましたが、
楽しすぎてあっという間の2時間半!
質疑応答を挟んで最終的には3時間近くになりましたが、
5時間ぐらいは出来るというお話だったので、残念ながら「途中」でお開きに。


三上さんによると、神楽は「氏神様と八百万の神を招いて宴会する」もの。
三上さんがこれまでに訪れ、撮影された膨大な神楽の映像が
Googleマップで整理されていました(これ自体が凄い文化財)。
日本全国に、実にさまざまな神楽があることにまず驚きました。


神楽といえば出雲・石見のヤマタノオロチ
高千穂の天の岩戸ぐらいしか知らなかったのですが、
そういう神話の神ではなく、山の神とか鬼神、荒神などが出てくる神楽も多いんですね。
宮崎だったと思いますが、
鬼神が地面を踏み固める「地固め」の神楽もその一つ。呪術に近いものが。
「日本人はおまじないの中で暮らしてきたんですね」と三上さん。
お湯をかけあう「湯立神楽」(信濃や奥三河)というのもあるんですね〜。
サウンドも4ビートだったり、16ビートだったり本当にいろいろ。


初めての会場ということで、全国の代表的な神楽を少しずつご紹介いただきました。
それぞれの神楽の面白さと三上さんの滑らかで的確な解説に引き込まれました。
(生の神楽が見たくなりますね〜)
テーマ別での解説も行っていらっしゃるとのことで、
大変嬉しいことに、またそら庵で開催していただける予定です!
今回来られなかった方もどうぞお楽しみに!


三上さんのご著書、持参された分が売れてしまったのでこちらから買います〜。
「神楽と出会う本」
http://www.artespublishing.com/books/903951-22-5.html
三上さんホームページ
http://www2.comco.ne.jp/~micabox/
三上さん、企画の岡野勇仁さん、ご来場の皆様、ありがとうございました!