BS朝日「エコの作法」俳句特集: リンズィーさんがそら庵へ(3月28日放送)

3月28日(金)、BS朝日で毎週金曜夜10時から放送されている番組「エコの作法」で
そら庵が少しだけ登場しました。
松尾芭蕉小林一茶正岡子規の人生を辿りながら俳句の魅力を探るというテーマで、
案内役を務めたオーストラリア出身の俳人で、海洋生物学者でもある
ドゥーグル・リンズィーさんが、店内で俳句について語る場面でした。
取り上げられた3人の人生と句が感動的でしたが、
彼らの足跡をたどるリンズィーさんのお話も面白く、
穏やかなお人柄が番組にピッタリでした。
今回そら庵が番組に登場することは当初から予定されていたわけではなく、
とあるきっかけから急遽ご依頼をいただき、撮影と相成りました。

3月初めのとても風の強い日の1時すぎ、表の様子を見てみようと引き戸を開けたところ、
リンズィーさんが店の前に立っていました。そして
「これは何ですか?」と言って指をさしたのが、ざくろの植木鉢。
昨年秋に実がなったまま、放っていました。実を持ち上げたところ、
「下から見ると確かにそうですね」と。ざくろという言葉をご存知なのかと思いながら
「日本語がお読みになれましたら」とかわら版「深川福々」を手渡すと、
「僕、俳句をやってるんです。ここに名前が出ています」と手に持っていた句集を開いて
自作の句が載っているページを見せてくださいました(^_^;)ここでまずビックリ!
そして「今日は番組のロケで来てるんです」と言いながら芭蕉稲荷神社の方へ向くと、
スタッフの方々が撮影していました。みなさんはその後、芭蕉像のあるお隣の公園の撮影へ。そこでお別れとなりました。


リンズィーさんのお名前をさっそく検索したところ、
著名な海洋生物学者でもあるとわかってまたビックリ。
そうしたところ夜になって番組制作の方から、室内のロケ場所を探しているとのことで
撮影のお話をいただき、改めて3月9日にリンズィーさんとスタッフの方々にお会いしました。(実はこのプロセスの中で、知人と20数年ぶりに再会するという、とても嬉しい出来事もありました。)
良い番組に関わることができて大変嬉しかったです。


下記facebookページからの引用ですが(番組ではカットされていましたが、そら庵でも
このお話をなさっていました)
リンズィーさんが俳句と出会ったのはオーストラリアの小学校。
ただそれは英語で作る俳句で、大学時代に日本留学したときに
初めて日本語で俳句を作ったそうです。
その後知ったのですが、
短文による「外国語俳句」というジャンルがちゃんとあるんですね。
世界俳句協会というのがあるそうです。
リンズィーさんは日本語の句集を出版され、本職の海洋研究では潜水調査船「しんかい」に乗って深海へ。
凄い方がいらっしゃいますね。
「しんかいや 涅槃の浪に 呑まれけり」(リンズィーさん)


生きとし生けるものを見つめ、季節の移ろいに心を寄せる俳句、
目の前の出来事に振り回されがちな毎日なので
とても心が穏やかになりました。
(いまここにあり、季節の変化を感じられる幸せ、ということ←独り言)


録画したので、もう一度見る時間があったらまた補足します^^
番組のホームページに
2014年3月28日放送「愛しむ×俳句」の放送内容や
リンズィーさんのプロフィールなどが掲載されています。
(ナレーション部分のみ、ほぼそのまま掲載されています。)
http://www.bs-asahi.co.jp/sahou/prg_077.html#syuzai

そしてfacebookページがとても充実していて、今回の番組のこぼれ話がいろいろ掲載されています。
https://www.facebook.com/ecosahou