芝翫河岸

私、最近まですっかり忘れていました。
そら庵のある江東区常盤に住んでいた有名人は芭蕉さんだけではないということを!
いえ、史跡としてこんな立派な案内板も立っているし、ご存じの方も多いと思いますが、
清澄白河駅すぐの高橋(たかばし)という橋のたもとに
江戸天保年間(1830年代)、名優といわれた二代目中村芝翫が住んでいて、
小名木川沿いのここは「芝翫河岸」と呼ばれていたのです。

後の四代目中村歌右衛門でもあります。


当時、中村座日本橋にあり、常盤は東南の方角。そこで芝翫は写真にあるように
「我が庵は 芝居の辰巳 常盤町〜」の歌をうたったとのことです。
しょっちゅう行く格安スーパー「みんなのイチバ」の目と鼻の先にあったというのに
ずーっと意識の外。もったいないっ!(笑)


実は最近ご縁があり、芝翫=四代目中村歌右衛門の額をいただいたので
早速店内に飾りました。
技芸に縁があるということでおゆるしいただけるなら、
180年の時を超えて、そら庵で名優にトリビュートしたいと思います。