「深川風流房」ご報告


10月5日に開催したコリアン音楽「深川風流房」、本当に素晴らしい演奏とお話で、
今年の忘れられないイベントの1つとなりました。
チャンゴのリ・チャンソプさんとコムンゴのパク・ソニョンさんの合奏で
20拍の宮中音楽でスタート。
もともとは屋外で演奏する仏教音楽だったそうですが、優雅の極み。
日本で聴ける機会はほとんどないとのこと。


その他にはパンソリ(韓国版オペラ)を楽器演奏にアレンジした合奏や
チャンゴによる激しいサムルノリのソロなども。

夫が自分のfacebookに文章を書きましたので、後はそちらを引用します。


『本日の「深川風流房」はとてもすばらしかったです。人間が生まれてから死ぬまでのことを表現することが究極という打楽器チャンゴのリ・チャンソプさんと、中国の荒々しい琴や日本の高音域の琴のどちらとも異なる穏やかな音色のコムンゴのパク・ソニョンさん。二人の魂が対話をしているような演奏でした。
(コムンゴは琵琶に似た重厚な音でした。←私)

静謐な曲は深い精神性がにじみだし、情熱的な曲は生命の歓喜があふれます。禅的な趣もあり、雅さもあり、美しかったです。ふとキム・ギドク監督の映画「春夏秋冬そして春」を思い浮かべました。

リさんは、なんとサムルノリのメンバーのイ・グァンスさんの直弟子とのことです。サムルノリとは1970年代に結成された打楽器グループの名前で、農村の音楽をもとに韓国の新しい音楽を切り開き、サムルノリという名前が音楽の一ジャンルの名称になったそうです。

ライブを主催したキム夫妻のさわやかで温かい心遣いにも感銘しました。
(中略)はからずもコリアンウイークになり、朝鮮半島への理解がすこし深まったと思います。当たり前ですが、フェーストゥフェースで人と会って、話して、考えるというのが一番ためになりますね。』

また第2回を開催予定です。
終演後も出演者や関係者の方といっぱいお話できて楽しかったです!

リ・チャンソプさんは「政治的なことにはあまり触れませんが、韓国と日本がお互い誇れるものを見せ合って日韓交流になるといいですね」とおっしゃっていました。

ご出演ならびにお世話になった皆様、そして小雨の中ご来場いただいた皆様、
誠にありがとうございました。