サバイバーたちの物語#1

8月9日(日)は、共同主催として携わったオンライン(zoom)イベント、サバイバーたちの物語#1「東京大空襲と深川の記憶」が開催に。深川(江東区)で1945年3月10日の大空襲を体験した上原淳子(うえはら・あつこ)さんをお迎えし、私が聞き手を務めました。

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会場は共同主催者でもある江東区福住のchaabeeさんです。
戦争を体験した方が当時どんな生活を送り、どのように生き延びられたか。そしてその後どのように人生を送ってこられたか。いま直接お話を伺える私達は、サバイバーの方々の体験から学び、未来へと引き継いでいきたい。特にコロナ禍の現在、さまざまな困難に直面するなか、生きる力について、そして過去の教訓を通じて現在の生活や社会を考えるきっかけになれば。このように考えて企画が始まり、第一回目として、深川在住の上原さんをお招きすることになりました。

 

上原さんは7歳(小学一年生)のときに空襲を体験され、現在82歳。江東区にある東京大空襲戦災資料センターで語り部を務めていらっしゃいます。私はこれまでお話を伺う機会がなく、このイベントの打ち合わせのためにお会いしたのが初めてでした。

 

有料イベントとして非公開で実施したため、お話の詳細には触れませんが、上原さんは終始力強く、よどみなく、生き生きと語ってくださいました。7歳当時の記憶がとても鮮明で、冷静な行動力や観察力に驚くばかり。でも毎日緊張を強いられていると自ずとそうなるのでしょう。成人された後の海外体験やご活動のお話も大変貴重でした。上原さんの気迫やエネルギーはきっと画面からも感じられたのではないかと思います。密度の濃い、あっという間の1時間で、名残惜しく終了しました。

 7歳の少女が生死の淵に立たされ、必死で逃げなければならなかったこと。生き延びたからこそ、75年後に語っていただけたこと。何も語ることができない多くの犠牲者のこと。この事実と上原さんの思いを大切に受け継いでいきたいものです。

関連イベントとして、8月15日の朝には、上原さんのお話を思い浮かべながら個人やグループがそれぞれの場所で「追悼ラン」を行う企画も実施されました。

このイベントはシリーズとして、語り手の方を江東区や東京に限定せずに継続する予定です。次回はこちらのブログでも告知投稿します。

オンラインイベントは、やはり機材が重要。chaabeeさん、すでに何度目かの開催で進化されていました。

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