23日の大川端語りの会は「実験朗読」

毎月第4日曜日15時からの大川端語りの会、
レギュラー出演されている武順子さんは
今月の会についてこうおっしゃっています。
「今月の大川端は、実験をさせていただきます
難解な文章を読みます。
参加する人は、予習をせずに集ってくださいm(__)m 」


演目は武さんが、川端康成「美しい日本の私」、
ゲストの高山正樹さんが、
大江健三郎「文学者の沖縄責任」(『鯨の死滅する日』所収)です。


実は高山さん、このほど大江健三郎さんご自身から
作品の使用許可を得られたため、朗読が実現することになりました!
高山さんは当初、「沖縄日記」を演目に予定されていましたが
大江さんから「雑誌に掲載したまま、その後推敲していない作品」なので
使用をお断りしたいという丁寧なご返信があったそうです。
そのため、改めて上記の作品で申請されたところ、
今度は許可をいただけたとのこと!


なかなかない例ではないでしょうか。
高山さんの熱意が素晴らしいです!


高山さんによると「広津和郎の「さまよえる琉球人」という小説を、
広津自身が抹殺した「事件」に関する論文です。「沖縄日記」よりもはるかに難解、
今回にはもってこいの作品」とのことです!


長くなりますが、以下は武さんが今回の演目について書かれた
抱負を転載します。


***
難しいのは、言葉である。
文章は美しく読みやすく、おもしろいのだ。
ノーベル賞受賞の記念講演をまとめたものだということだが、
聴衆には講演の内容が、すんなりと入ったのだろうか。話した通りの文章なのだろうか…。
ご存じのかたは、どうか教えてくださいませm(__)m


難しい言葉、読めない漢字の数々。しかしこれらの言葉がわからなくても、
もしかしたら言いたいことは伝わるはず…そんなふうに思い始めている。
およそ45分かかる。たぶん、飽きずに聴いていただけるはず、、と思う。
何か一つのエピソードでも、お客さまの心にストンと落とすことができたら、良いのだけれど。
とにかく、お出かけください。そしてぜひ感想をお聞かせください。